2024年はトータルで47種のチョウが確認されました。
過去5年間と比べ、新たに確認されたチョウが2種、確認できなかったチョウが4種です。
(5月4日の時点でまだすべての情報が集まっていません。今後改定される可能性があります。)
※赤は2024年初確認のチョウ。打消し戦は2024年確認できなかったチョウ

アゲハチョウ科アオスジアゲハ
オナガアゲハ
カラスアゲハ
キアゲハ
クロアゲハ
ジャコウアゲハ
ナガサキアゲハ
ナミアゲハ
モンキアゲハ
シロチョウ科キタキチョウ
スジグロシロチョウ
ツマキチョウ
モンキチョウ
シジミチョウ科アカシジミ
ウラギンシジミ
ウラナミアカシジミ
ウラナミシジミ
クロマダラソテツシジミ
ツバメシジミ
ベニシジミ
ミズイロオナガシジミ
ムラサキシジミ
ムラサキツバメ
ヤマトシジミ
ルリシジミ
タテハチョウ科アカボシゴマダラ
アサギマダラ★
イチモンジチョウ
キタテハ
クロコノマチョウ
クロヒカゲ
ゴマダラチョウ
コミスジ
コムラサキ
サトキマダラヒカゲ
ジャノメチョウ
テングチョウ
ツマグロヒョウモン
ヒオドシチョウ
ヒカゲチョウ
ヒメアカタテハ
ヒメウラナミジャノメ
ホシミスジ
ミドリヒョウモン
ルリタテハ
セセリチョウ科イチモンジセセリ
キマダラセセリ
コチャバネセセリ
ダイミョウセセリ
チャバネセセリ
ミヤマチャバネセセリ

◎ここ数年確認できていなかったオナガアゲハ、ジャコウアゲハ、モンキアゲハの黒い大型アゲハがすべて確認できた。これは4年ほど前伐採された野火止用水の平林寺側法面の植物が成長し一斉に花をつけるようになったことが影響していると考えられる。(特にクサギは黒いアゲハの大好きな花なので)

◎クロマダラソテツシジミの北上は一昨年あたりから都内でも話題になっていたが、とうとう野火止緑道での確認されるようになった。緑道内にはソテツはないが、近隣の民家や施設には観賞用に植えられている可能性がある。またインゲンマメでも飼育できるという報告例もあり、今後も注視してゆきたい。

◎ウラナミシジミも南のチョウで、関東では房総半島以外では越冬しないと言われていたが、この早春野火止緑道で、越冬したと思われる翅の痛んだ個体が確認された。

◎ミヤマチャバネセセリは河川敷は草原に生息するチョウと言われている。近年減少が懸念されている。野火止緑道に定着しているのか、今後注視したい。

◎アサギマダラは観察者が確信は持てないとの事なので★印をつけているが、2名ほど「もしかしたら・・・」という報告があり、過去にはほぼ毎年、今回と同じ季節に同じ場所で1、2匹程度確認されているので、可能性は高いと思われる。

●ムラサキツバメ、ミドリヒョウモンは野火止緑道では珍しい種ではないが、2024年は確認できなかった。ミドリヒョウモンはまとまって発生する年と、あまり見られない年があるということなので、今後も観察を続けてゆきたい。

●ヒオドシチョウはここ5年一度も確認できていない。

●コムラサキは野火止緑道内には食草がないことから、クヌギやコナラの樹液を吸いに訪れている。スズメバチの被害に対する予防から、用水沿いの樹液をよく出す樹木が随時伐採されているので観察しづらくなっていると考えられる。